大麻博物館

「展示物のご紹介02:幻の精麻」

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大麻草の茎から剥いだ皮、そこから雑多な部分を取り除き、輝くばかりに精製したものを「精麻」と言います。

日本古来の麻・大麻の本領はこの部分にあり、神道では「精麻」を清めの本質として、現在も用いています。

精麻は農作物であるため、同じ農家さんであっても、畑が違えば道一本はさむだけでも出来が変わってしまいます。また、年ごとの気候にも左右されるため、良いものを仕入れるのはなかなか困難です。

当館では、様々な精麻を展示しています。中でも珍しいものに、福島県産の「五郎丸」があります。糸づくりに最適化された栽培が行なわれ、昔ながらの手ひきで精製された精麻ですが、現在では失われた品種のため「幻の麻」と呼んで、差し支えのないものです。

この五郎丸は、数年前に当館が託されたもので、持ち主は福島県会津若松市内の元呉服屋のご店主。
2012年に他界されてしまいましたが、呉服屋店舗を解体する際、病床にあったにも関わらず『あそこに麻があったはずや。。。』と強く訴え、ご家族に懸命に探して頂きました。

とても大切になさっていたのでしょう。状態も良く、現在でも十分に使える強度と繊維の輝きが残っています。
持ち主の方の気持ちに想いを馳せると、いつの日かこの「五郎丸」の一部でも糸にしてあげられればと考えています。

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